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2001年 01月 01日
第4回4Gamerレビューコンテスト投稿作品
 今あなたがプレイしているMMORPGは本当に「MMO」と呼べるものだろうか?パーティを組む以外は他人と接する機会がほとんどない、狩り場争いをするPCは敵、戦闘も生産も全部自分でこなす、1人のキャラで無理な場合は2ndキャラを作る…。これを果たして「MMO」と呼んでいいのだろうか?
 昨年12月にMMORPG「スター・ウォーズ ギャラクシーズ完全日本語版」(以下SWG)が発売された。「ルーク・スカイウォーカーのように反乱軍に入ってジェダイを目指せる!」「ボバ・フェットのような賞金稼ぎになって帝国軍に加担できる!」というだけでスター・ウォーズファンにとってはたまらないものがあるだろう。ではスター・ウォーズを知らない人にとってもSWGは楽しめるのだろうか?答はYesだ。何を隠そう、筆者自身もその1人である。筆者は映画に登場するチューバッカですら誰のことだか知らなかったが、充分にSWGの世界を楽しめている。
 SWGはMMORPGとしても非常に完成度が高く、今までになかった要素が数多く取り込まれている。SWGの特徴として、上記のことに加えて帝国海軍に入ってエースパイロットを目指したり(宇宙はなんと3Dシューティングだ)、マップ上にPCが家を建設してプレイヤーシティを作ったりと自由度の高さが挙げられるが、もう1つ、随所に見られる「他人との触れ合い」を促進するシステムも他のMMORPGにはない大きな特徴だ。今回のレビューはこの「他人との触れ合い」にしぼってその内容を詳しくお伝えしたい。最後まで読まれれば、SWGが新たな「MMO」の可能性を示していることが分かるだろう。


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「SWGの舞台は映画のEP4と5の間に設定されている。映画に登場する人物にも会えるかも?!」

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「SWG日本語版には追加パッケージ「Jump To Lightspeed」も同梱されている。ゲームを始めてすぐに宇宙に旅立つことも可能だ。」


 まず簡単にSWGのシステム面を説明しよう。SWGではスキル制を採用している。「プロフェッション」と呼ばれる職業の中にスキルがいくつか存在し、稼いだ経験値と引き換えにスキルを覚える、というシステムだ。スキルを覚えるごとに「スキル・ポイント」を消費し、それが0になると何か他のスキルを忘れないと覚えられなくなる。プロフェッションは全部で30種類以上。その中から自分に合ったスキルを取捨選択し、組み合わせていくことになる。
 ここで注目しておきたいのが、1人のキャラでできることが非常に限られていることだ。上級職にあたる「エリート・プロフェッション」の全てのスキルを覚え、「マスター」になれるのは1人のキャラにつき、たったの2つだけ。その2つですら組み合わせによってはできない、といった厳しさだ。もちろんそれ以上のプロフェッションを平均的に覚えることはできるが、それでも30種類には遠く及ばない。


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「遠距離攻撃の基本職「マークスマン」のスキル・ブランチ。1つもしくは複数のスキル・ブランチを覚えることで上級職の道が開ける。」


 さらにSWGは1つのサーバに1人のキャラしか作成することができない。これが何を意味するのか分かるだろうか?あなた1人では完璧になれない、ということである。戦闘キャラの武器や防具を作るために生産キャラを作る、といったことは不可能だ。戦闘をするには他のPCの生産を頼りにしなければならず、また逆に生産をするにも敵を倒さないと得られない動物の皮や肉といったアイテムを他のPCから買わなければならないだろう。ちなみにSWGの世界では基本的に武器屋や道具屋といったものは存在せず、NPCから物を買ったり売ったりということができない。SWGの世界において戦闘と生産は等価だ。生産好きの人にとっては非常にやりがいがあるだろう。全てを1人でできないためにお互いがお互いを必要とする。そこでは自然に「他人との触れ合い」が生まれ、PC同士が社会を形成していく。


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「SWGで選べる種族は10種類。細かなカスタマイズもできるが、種族と性別以外はゲーム内でも変更できるので最初にこだわる必要もないだろう。」

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「ハーベスタと呼ばれる装置をマップ上に設置できるのもSWGの特徴の1つ。ログアウト中でも自動で資源を採取してくれるのだ。」


 戦闘と生産の関係だけでなく、他にも「他人との触れ合い」が必要な状況は数多く存在する。あなたが戦闘キャラであるとしよう。敵と戦い続けると、「疲弊度」と呼ばれる疲労が貯まったり「ウーンズ」と呼ばれる傷を負ったりして、ヘルス(生命力)やマインド(精神力)の回復が遅くなったり最大値まで回復しなくなったりするようになる。これらを回復するためには「エンターティナー」や「メディック」といったスキルが必要だが、必ずしもあなたが覚えなければいけないわけではない。そのスキルを持つ人に治してもらえばいいだけだ。街のカンティーナやメディカル・センターといった施設に行けばこれらのスキルを持った人を見つけられるはずだ。何故なら疲弊度やウーンズはそういった施設内でしか治せず、またエンターティナーやメディックのスキルは他人を癒して初めて経験値が得られるシステムだからだ。戦闘キャラのあなたは疲弊度やウーンズが減ることにより再び狩りに行くことができるし、エンターティナーやメディックの人達は経験値を得てさらに効率のよい治療法を覚えることができる。ここでも相互の利益が一致しているのが分かるだろう。もちろんそこからチャットが弾んで友達になる、といったことも充分にある話だ。


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「大きな街のカンティーナはいつでも人でいっぱいだ。人恋しくなったら訪れるのもいいかもしれない。」


 このようにSWGの世界では他人同士が相互に協力しあうことを推奨したシステムとなっている。それが一方的なものだと「他の人に迷惑をかけてしまう」と思ってしまい、積極的な交流は進まないだろう。MMOは戦闘でも生産でも何でも他人との触れ合いがある方が良い、と筆者は思う。戦闘だけパーティを組んで協力するのならそれはMOと何ら変わらない。やはり多くのPCが同じ世界に文字通り「暮らす」のだから様々な面で接点が生じるべきだ。SWGはこの点において他のMMOより一歩も二歩も先んじていると言えるだろう。
 SWGにおける「他人との触れ合い」は決して長時間の拘束を必要とするものではない。基本的に数分もあれば終わるものばかりだ。ゲームを始めた最初のうちは知らない人にいろいろとお願いすることはためらうことかもしれない。しかし、是非積極的にコンタクトを取って欲しい。何故ならあなたもその人に必要とされているのだから。
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by netoge_toga | 2001-01-01 00:00 | SWG(休止中) | Comments(0)